ディープインパクト頸椎骨折の原因とは?安楽死は競争馬の宿命か…
「ディープインパクト」
この偉大な元競走馬(現種牡馬)が、
頸椎骨折のため安楽死処置がとられたとの
訃報が入りました。
競馬ファンでなくても、
この競争馬の名前は聞いたことがある人は
多いと思います。
日本の競走馬史上、最も強烈な印象を
人々に与えたと言っても過言ではない
サラブレッドだからですね。
これより数ヶ月前に亡くなったウオッカという牝馬も
怪我がキッカケで安楽死処置となりました。
ウオッカも、とても強い競走馬でした。
サラブレッドは、病気やケガにより、
安楽死処置がとられることが非常に多いですが、
これって優秀な馬の宿命なのか?
と思うことがあります。
今回は、ディープインパクトの安楽死のきっかけとなった
頸椎骨折の原因を事例として、
優秀馬の宿命について考察してみました。
スポンサーリンク
目次
ディープインパクトが患った頸椎骨折とは?
まず、ディープインパクトが患った
”頸椎骨折”について、簡単にでも知る必要が
あるかと思います。
人間もそうですが、
動物、とくにサラブレッドであっても、
頸椎は体全体の動きを司る、とても重要な部位です。
体中に巡る神経の”幹”ともいえるものが、
頸椎を通っているからですね。
ディープインパクトは、安楽死処置が施される直前、
起立不能に陥ったとされています。
恐らく、頸椎の骨折により、脊髄の神経が圧迫、
あるいは損傷されて、立てなくなったのだと思います。
人間は、神経麻痺となり歩けなくなっても、
先進の医療や車いすがあるので、
適切な処置をすれば、生きていくことは可能です。
しかし、サラブレッドにとっては、
自分で立てない、歩けないことは致命的とされています。
その理由のひとつとして、
サラブレッドにとって、食事は
立ってするものだからです。
人間の医学は進歩していますが、
動物の医学、介護技術は、
まだ追い付いていないのが現状なのでしょう。
人間に比べて、医療や介護の難易度が高く、
コストがかかることも難しくしている
要因だと思います。
スポンサーリンク
ディープインパクトの頸椎骨折の原因は?
ディープインパクトが頸椎骨折になった
原因のひとつは、「過酷な種付け」にある
とされています。
ディープインパクトは、種牡馬としても優秀で、
彼の産駒は、今日までにJRA(日本中央競馬界)の
G1レースを、全頭あわせて、
なんと50勝もしています。
産駒の実績が証明されれば、
交配の需要が増え、種付け料が上がっていきます。
ディープインパクトは、最終的に
1回の種付け料が4,000万円まで高騰しました。
それでも引く手あまたです。
最近では、1年で平均200回ほども
種付けを行なっていたようです。
でも、こうして体を酷使したことが、
結果として頸椎骨折を招いた原因ではないかと
言われています。
種付けは、当然、
ディープインパクト自身の意思ではありません。
全て人の思惑で行なわされているのです。
そう思うと、確かに優秀な競走馬のレースは
見てみたいという想いはありつつも、
いたたまれない気持ちにもなってきますよね。
ネットの記事を見ていると、
「安楽死処置は仕方がない」
というコメントが、しばしば見受けられます。
競走馬は特に、怪我をすると、
その周辺の機能が壊死して腐り、
ほっておくと悲惨な状態をともなって死に至る、
というようなことが言われます。
安楽死の処置がとられるのは、
そんな風に死んでいく馬はかわいそう、
安らかに死なせてあげたいということなのでしょう。
一律に安楽死の処置となることを考えると、
競走馬の宿命かとも思われがちですが、
実際はそんなことはないですね。
競走馬だって、怪我したって
本当は生きていたい!って思っているかもしれない。
競走馬が怪我して、本来なら安楽死の処置に
なるところを、それをはねのけ、4年間も介護している
人がいるそうです。
こういう記事を読むと、
怪我をした競走馬のために、
まだやれることがあるなと思います。
まとめ
ディープインパクトの頸椎骨折の原因について
見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
ディープインパクトは、優秀な競走馬であったし、
種牡馬としても優秀だったので、
ここまでの話題になりました。
しかし、同じように競走馬として生まれながら、
ほとんど話題になることもなく安楽死の処置がとられた
競走馬も数知れません。
これらは、全て人間のエゴにより起こっていることだと
私たちは認識しなければならないと思います。
そして、今後より良くなるにはどうあるべきかを考え、
実施していく必要があると思います。
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません